A New Path For Patients With Chronic Kidney Disease

Pathalys Pharma, Inc.(Pathalys)は、末期腎不全(ESKD)の治療におけるアンメットニーズを充足する先進的治療法の開発に取り組んでいる創薬ベンチャーです。PathalysのリードアセットであるUpacicalcet(Pathalys:PLS240)は、日本ではUPASITA®のブランド名で承認された二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)を改善する可能性のある新しいカルシウム受容体作動薬です。PLS240以外にも、PathalysはESKDや慢性腎臓病(CKD)の患者さんのための優先度の高いニーズや解決策の特定に注力し続けています。

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Introduction
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Three Questions Answered

柴野隆司
柴野隆司
EAファーマ株式会社 常務執行役員
Pathalysのリードアセットは、どのようなアンメットメディカルニーズを充足しますか?

A1: 世界中で200万人以上の患者を抱えるSHPTは、CKDの進行とともに起こる合併症の1つです。SHPTは、副甲状腺が肥大して過活動になり、副甲状腺ホルモン(PTH)を過剰に産生させます。当社のUpacicalcetは、静脈内投与される新しいカルシウム受容体作動薬であり、日本での第III相臨床試験を通じて、血液透析を受けているSHPT患者のインタクトPTHレベルを有意に低下させることが示されました。また、吐き気や嘔吐などの有害事象が従来の治療法よりも少ないことが確認されました。PLS240は、SHPTの治療改善を必要とする患者さんのアンメットメディカルニーズを充足すると考えています。

Catalys Pacificがアジア圏以外においてPLS240の開発を進めていくというコラボレーションの利点は?

EA Pharmaは、日本および一部のアジア諸国以外の、特に米国および欧州でUpacicalcetを開発するパートナーを探していました。私たちは、Catalys PacificとDaVitaが共同で設立した新しい創薬ベンチャーに対して、Upacicalcetを導出することに大きな可能性と価値があると感じました。Catalys Pacificは、透析患者に対する治療薬の開発と販売に関する幅広い知識と専門知識を持つマネジメントチームを組成しました。Catalys Pacificと米国最大手の透析サービスプロバイダーであるDaVitaとのパートナーシップを通じて、本剤が透析患者さんへ迅速に届くことを期待しています。

日本のライフサイエンス業界においてPathalysの様にVCを後ろ盾にした新しいバイオテック企業が創出される意義は?

「Company Creation Model」を通じ、創薬シーズの開発において大きな価値が創出されることを大変嬉しく思います。製薬会社から開発化合物を導入した上で、開発を進める専門チームを組成し、開発に係る資金を効果的に調達することが可能となる柔軟なビジネスモデルは、非常に魅力的な取り組みです。日本には、自社の化合物を国外で開発することに苦戦している製薬会社が数多くあります。Pathalysのような創薬ベンチャーにより、これらの国内企業が日本以外の地域における開発促進を柔軟に進めることが可能となります。私たちの経験から、日本の製薬企業は、Catalys Pacificのようなベンチャーキャピタルが創出する新しい創薬ベンチャーとのパートナーシップを通じて化合物を開発することは大きなメリットがあると自信を持って言えます。製薬企業とベンチャーキャピタルの協業がもたらす功績を少しでも多くの日本企業に認識いただき、パートナーシップを実現して欲しいと考えます。

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