A targeted approach for the control of hypertension

Mineralys Therapeutics, Inc.は、心臓病や腎臓病の主な原因である高血圧におけるベスト・イン・クラスの新たな治療法の臨床開発に取り組んでいるバイオベンチャーです。 現在の「試行錯誤」のアプローチを打ち破り、個々の患者さんに最適なアプローチにより高血圧を管理すべく、開発を進めています。

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Introduction
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Three Questions Answered

田中 栄治
田中 栄治
田辺三菱製薬株式会社 常務執行役員
アルドステロン合成阻害薬を研究・創薬していた背景及び、極めて高い選択性を有する本剤の開発に至った経緯は?

田辺三菱製薬は、高血圧症を中心とした循環器疾患への適応を目指し、アルドステロン合成酵素阻害薬の開発を長年行っていました。コレステロールからアルドステロンを生成するアルドステロン合成酵素(CYP11B2)を阻害することにより、血漿中アルドステロンを低下させることができます。今回導出に至ったMT-4129(Mineralys開発番号:MLS-101)は選択性が非常に高く、類似酵素であるコルチゾール合成酵素(CYP11B1)との選択性は約400倍にものぼるため、コルチゾールのような他のホルモンに影響を及ぼすことなく、血漿中アルドステロン濃度を有意に低下させます。健康被験者を対象とした第1相臨床試験では、アルドステロン低下作用が検証され、安全かつ忍容可能な臨床プロファイルが示されました。

Catalys Pacificが設立した米国の新しいバイオテックでMLS-101の開発を進めていくというコラボレーションの利点は?

世界最大の医薬品市場である米国でMLS-101の開発にチャレンジできることは、本剤の製品価値最大化のために非常に魅力的です。MineralysはMLS-101の開発を目的としてCatalys Pacificにより2020年に設立されたばかりのバイオテックですが、高血圧や内分泌分野の開発経験豊富な世界的なスペシャリストのリードの元に本剤の価値を最大化する開発計画を立案し、迅速にFDAより第二相試験のIND承認を取得するなど、高いクオリティと非常に速いスピードで本剤の開発を推進しています。また、2021年3月に同社は$40MにのぼるSeries A資金調達を完了しており、本剤の開発資金を確保しました。こうした実績も、今回のコラボレーションで見出された大きな利点であると感じています。

日本のライフサイエンス業界においてMineralysの様にVCを後ろ盾にした新しいバイオテック企業が創出される意義は?

田辺三菱は、今般、新たに策定したMISSIONとして「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を」を掲げています。日本で開発されたアセットを日本のみならず世界中の患者さんの手に届けることは日本のライフサイエンス業界の使命であり、Mineralysとの戦略的パートナーシップは非常に意義があると考えております。
Catalys Pacificは、日米のライフサイエンス業界やベンチャーキャピタ業界において幅広いネットワークを持ち、かつ、Trans-Pacificのカンパニークリエーションモデルを実現できるベンチャーキャピタルです。
今後も様々なアライアンスモデルを通じ、日本発の医薬品が世界中の患者さんの希望ある選択肢になることを期待しています。

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