
Catalyzing Development of Best-in-class Treatment for Patients with Gout
Crystalys Therapeutics, Inc.(以下「Crystalys」)は、ベスト・イン・クラスの痛風治療薬の後期臨床開発に取り組む未上場のバイオベンチャーです。Catalys PacificとNovo Holdingsによって共同設立されました。Crystalysは現在の尿酸降下療法(ULT)で十分な効果が得られない欧米の患者さんに、日本では既に承認されている尿酸トランスポータ(URAT1)阻害剤であるDotinuradを届けることに注力しています。
- Novo Holdings A/S
- SR One
- Perceptive Xontogeny Venture Funds
- Lightstone Ventures
- AN Venture Partners
- abrdn Inc.
- KB Investments
- Pontifax
- Longwood Fund
- Alexandria Venture Investments
- Wedbush Healthcare Partners
- Prebys Ventures Fund

Three Questions Answered

Dotinuradは、現在の標準治療に対して十分な効果が得られない課題に対処するために開発されました。痛風は、体内の尿酸の排泄不足または産生過多のために、尿酸が蓄積し、結晶が形成され、炎症が起きることで発症します。主な原因は尿酸の排泄不足ですが、現在の標準治療はこの原因に対して十分ではないことが知られています。
Dotinuradは、尿酸の腎臓における再吸収を抑え、尿中への排泄を促進することで、体内の尿酸濃度をコントロールします。Dotinuradはベスト・イン・クラスの有効性と安全性プロファイルを有します。2020年の日本での商業販売開始以来、日本で120万人以上の患者さんに使用されており、さらに2024年には中国とタイ、2025年にはフィリピンでも承認されました。Dotinuradは、米国および欧州において痛風の現在の治療パラダイムを変える可能性を秘めています。
富士薬品は、Dotinuradを欧米の患者さんに届けるためにCatalys Pacificとパートナーシップを組むことに大きな価値を見出しました。Catalys Pacificは、グローバルな投資家からなるシンジケートと共にCrystalysを設立し、この新会社にURAT1 阻害薬を含む広範な痛風治療薬の開発と薬事承認の経験をもつワールドクラスの専門家を集めました。そのため、CrystalysがDotinuradの開発を迅速に進め、欧米の痛風患者さんにこのベスト・イン・クラスの治療薬をできるだけ早く届けるための専門知識を有していることは明らかでした。Crystalysはアジアでの臨床試験結果を活用し、欧米で第III相試験を実施します。このユニークな国境を超えたパートナーシップによって、欧米の痛風患者さんの生活を変え得ると確信しています。
世界的に見てもバイオテック企業がイノベーションの原動力であることは、バイオテック企業によって開発される新有効成分の数が増加していることからも明らかです。日本は革新的かつ高品質な医薬品の研究開発において世界トップクラスの役割を果たしていますが、日本では創薬エコシステムが発展途上であることもあり、グローバルベンチャーキャピタルとのパートナーシップの力を十分に活用できていない現状があります。Catalys Pacificの特徴であるカンパニークリエーションモデルは、この現状に対する良いソリューションであり、様々なアライアンスモデルを通じ、日本発の医薬品が世界中の患者さんの希望ある選択肢になることを期待しています。
