2019年6月17日

キャタリスパシフィックは、⽇本発のグローバル・バイオベンチャーの創出と投資を通じて、 ライフサイエンス・イノベーションの促進に貢献して参ります

キャタリスパシフィックは、⽇本発のグローバル・バイオベンチャーの創出と投資を通じて、 ライフサイエンス・イノベーションの促進に貢献して参ります

キャタリスパシフィックは本日、第 1 号ファンドを組成し、日本を拠点に事業を開始したことをお知らせいたします。当社は、日本におけるアカデミア、バイオテック企業、ベンチャーキャピタル、製薬業界との強いネットワークを通じて、日本発の特定の技術やアセットに基づくグローバル・バイオベンチャー創出および成⻑促進に貢献して参ります。

キャタリスパシフィックは、日本における最大規模のライフサイエンス分野への投資に特化した独立系ファンドとして誕生します。当社は、グローバルでのアンメット・メディカル・ニーズに応えるライフサイエンス・イノベーションの創出をミッションとし、また、その投資評価および意思決定においては、高い独立性を担保したガバナンス体制により運営いたします。

キャタリスパシフィックは、当社のストラテジック・パートナーである中外製薬株式会社、エーザイ株式会社、ソフトバンクグループ株式会社、武田薬品工業株式会社、セルジーン株式会社と共に、日本発のアセットへの投資および開発促進に貢献いたします。また、企業の創出・投資に際しては、ライフサイエンス分野におけるトップ・ティアの海外ベンチャーキャピタルである Abingworth 社、Domain Associates 社および FrazierHealthcare Partners 社とのパートナーシップに基づき、グローバルなネットワークを活用して投資先企業の成⻑をサポートします。

ライフサイエンス分野での投資と研究開発において⻑年の経験を有する BT スリングスビー、高橋 健、ビルワットがファンドを率います。また、オフィスを東京、神奈川(湘南ヘルスイノベーションパーク)およびシアトルに開設して事業運営いたします。

キャタリスパシフィックの創業者でありマネージング・パートナーである BT スリングスビーは、次のように述べています。「世界中の患者さんのために、ライフサイエンス分野のイノベーションを促進するバイオベンチャー創出に向けた第一歩を踏み出せたことを、とても嬉しく思っております。パートナー各社の皆さまと協力して、日本のライフサイエンス・イノベーションに貢献する所存です。」

中外製薬株式会社 代表取締役社⻑ CEO の 小坂 達朗氏は、次のように述べています。「新薬開発の激しいグローバル競争において、外部リソースを活用したオープンイノベーションは不可欠です。多くの製薬企業が、ベンチャーキャピタルを通じ、外部の資本と有能な人材を活用すると同時にリスクを低減し、パイプラインの拡充を図っています。キャタリスパシフィックが、日本のライフサイエンスにおけるオープンイノベーションの推進に、大きな役割を果たすことを期待しています。」

エーザイ株式会社 代表執行役 CEO 内藤 晴夫氏は、次のように述べています。「当社の戦略的重要領域であるニューロロジー、オンコロジー領域に加えて、グローバルヘルスの分野において、革新的シーズの発掘とそれを有するベンチャー企業の支援やコラボレーションは大変重要です。キャタリスパシフィックとの協働により、世界中の患者様のアンメット・メディカル・ニーズに応えるイノベーション創出をさらに充実することができることを期待しています。」

武田薬品工業株式会社 代表取締役 社⻑ CEO クリストフ ウェバー氏は、次のように述べています。「キャタリスパシフィックの日本に根差したパートーシップならびにサイエンスに関する卓越した専門性を素晴らしいものであると考えています。この点は、今回のファンド組成を進めていくうえで重要な点でもあります。当社は、日本に本社を置く研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、世界中における約 200 の外部パートナーとともに、研究開発におけるパートナーシップを真に重要視しています。キャタリスパシフィックが進める取り組みによって、バイオ技術における日本発の素晴らしいイノベーションを推進していくなかで、日本のライフサイエンス分野がより頑健なエコシステムからどのように恩恵を受けることができるか、直に確認することができると思います。当社は、キャタリスパシフィックが、彼らの強固なグローバルネットワークを通じてエコシステムを醸成し、革新性の高い医薬品を患者さんにお届けできるものと確信しています。」

セルジーン株式会社 EVP ビジネス・ディベロップメント&グローバル・アライアンス ヘッド ロバート ハーシュバーグ氏は、次のように述べています。「キャタリスパシフィックチームが持つ、日本のアカデミア、バイオテック企業、製薬業界での強固なネットワークと信頼により、日本でのオープンイノベーションが活性化すると期待しています。日本に根ざした⻑年の経験と独立したガバナンス体制を有する点で、キャタリスパシフィックは他のベンチャーキャピタルと一線を画しています。キャタリスパシフィックとのパートナーシップを通じて、日本のライフサイエンス・イノベーションの促進に関われることを楽しみにしています。」

キャタリスパシフィックについて
キャタリスパシフィックは、ライフサイエンス分野のイノベーションに特化して投資を行う独立系ベンチャーキャピタルです。2019 年創業の当社のミッションは、バイオベンチャー企業の創出と投資を通じて、世界中の患者さんに、ヘルスケアにおけるソリューションをお届けすることです。日本のアカデミア、バイオテック企業、ベンチャーキャピタル、製薬業界のパートナーとのコラボレーションを通じ、そのミッションを追求して参ります。当社は、東京、神奈川(湘南ヘルスイノベーションパーク)、シアトルを拠点に事業運営いたします。
詳しくは https://catalyspacific.com をご参照ください。

中外製薬株式会社について
中外製薬は、医療用医薬品に特化し東京に本社を置く、バイオ医薬品をリードする研究開発型の東京証券市場一部上場の製薬企業であり、ロシュ・グループの重要メンバーとして、国内外で積極的な医療用医薬品の研究開発活動を展開しています。特に「がん」領域を中心に、アンメット・メディカルニーズを満たす革新的な医薬品の創製に取り組んでいます。
中外製薬に関するさらに詳しい情報は、https://www.chugai-pharm.co.jp をご覧ください。

エーザイ株式会社について
エーザイ株式会社は、患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域において、世界で約 1 万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。また、当社は開発途上国・新興国における医薬品アクセスの改善に向け主要なステークホルダーズとの連携を通じ積極的な活動を展開しています。
エーザイ株式会社の詳細情報は、https://www.eisai.co.jp をご覧ください。

ソフトバンクグループについて
ソフトバンクグループは世界中の人々の暮らしをより豊かにするブレイクスルー・テクノロジーに投資を行っています。純粋持ち株会社であるソフトバンクグループ株式会社(TOKYO:9984)と、通信事業、インターネットサービス事業、AI、スマートロボティクス、IoT、クリーンエネルギーを展開する企業群、世界的半導体設計大手の英国 Arm Limited、そして各産業に変革をもたらす優れた起業家に対し、最大 10 兆円規模の投資を行うソフトバンク・ビジョン・ファンドで構成されています。
詳細はウェブサイト https://group.softbank をご覧ください。

武田薬品工業株式会社について
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、消化器系疾患、希少疾患およびニューロサイエンス(神経精神疾患)の 4 つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約 80 の国および地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp をご覧ください。

セルジーン株式会社について
セルジーン株式会社は、米国ニュージャージー州に本社をおくグローバルバイオ医薬品企業セルジーン社の日本法人です。セルジーン社は、血液、がん、炎症・免疫性疾患に対する新しい治療法を開発し提供しています。
詳細は同社ホームページをご参照ください。http://www.celgene.co.jp

Abingworth 社について
Abingworth 社は、グローバルを投資対象としたライフサイエンス特化型のファンドであり、人びとの健康に大きなインパクトを与え得る起業家たちのアイデアを実現するための投資を行います。同社は、運用する 10億ドル超の資本を活用し、製品の開発ステージや上場・未上場を問わず、全てのライフサイエンス企業への投資を実行します。総勢 26 名のチームでポートフォリオ企業へのサポートを行い、ロンドン、メンローパーク、ボストンに拠点を有します。これまで、152 社への投資を行い、65 社を上場に導き、52 社を第三者へ売却しています。
詳細については、https://www.abingworth.com をご覧ください。

Domain Associates 社について
1985 年創業の Domain Associates 社は、ライフサイエンス領域への投資に特化したファンドの中で、最も歴史が⻑くまた最も規模の大きいベンチャーキャピタルの一社です。同社は、医療に関する困難な課題を解決するバイオベンチャー企業を設立し、投資を実行し、成⻑に導くことをミッションとしています。約 28 億ドルの調達した資本を活用し、患者さんの治療成果を劇的に向上させ得る有望な起業家や革新的技術および製品をサポートしています。
詳細はウェブサイト https://www.domainvc.com をご覧ください。

Frazier Healthcare Partners 社について
1991 年創業の Frazier Healthcare Partners 社は、医療系企業に成⻑およびベンチャー資本を提供するトッププロバイダーです。これまでに 170 社以上の企業に対し総額で約 42 億ドルの資本を調達してきました。投資タイプは、企業の設立やベンチャービジネスから、収益性の高い中小企業の買収までさまざまです。同社のグロースバイアウトチームは、医療および医薬品サービス、医療機器、およびそれらに関連する分野を投資対象とし、ライフサイエンスチームは、イノベーションを通じてアンメット・メディカル・ニーズに取り組む治療およびその関連分野を投資対象としています。拠点は、ワシントン州シアトルとカリフォルニア州メンローパークにあり、米国、カナダ、欧州にて幅広く投資を実施しています。
詳細は同社のウェブサイトhttps://www.frazierhealthcare.com をご確認ください。

湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)について
湘南アイパークは、サイエンスにおけるイノベーションを強化するために、武田薬品工業株式会社が湘南研究所を開放することにより設立されました。製薬企業が有する創薬ノウハウを基盤として、ベンチャー、スタートアップを含む産官学が結集し、ライフサイエンスにおける最先端技術・知見を活用したアイデアの創出・実現を可能とするイノベーションを加速化することを目指しています。

*ストラテジック・パートナーは、当ファンドへのコーポレートの出資者(リミテッド・パートナー)です。
*本リリース内の会社名は、パートナー別および地域別にアルファベット順で記載されています。

本件に関するお問い合わせ
株式会社コスモ・ピーアール
担当:外川、茅島
catalys@cosmopr.co.jp
TEL:03-5561-2915

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