Advancing the development of a vaccine to protect against norovirus infection

HilleVax社は新規ワクチン候補の開発と販売に重点を置くバイオ医薬品企業であり、武田薬品工業とFrazier Healthcare Partnersとの提携により設立されました。同社の最初の開発プログラムであるHIL-214は、ウイルス様粒子(VLP)を用いたワクチンで、ノロウイルスに起因する中等度から重度の急性胃腸炎の予防を目的として開発中です。

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Introduction
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Three Questions Answered

ラジーヴ・ヴェンカヤ
ラジーヴ・ヴェンカヤ
武田薬品工業 グローバルワクチンビジネス プレジデント
HilleVaxのワクチン候補は、どの様なアンメットメディカルニーズを充足しますか?

ノロウイルス感染に伴う感染性胃腸炎は、下痢、嘔吐、腹痛、吐き気を特徴とし、時に発熱や、重篤な場合は脱水症状を引き起こすことが知られています。世界中で年間約7億人がノロウイルスに感染し、そのうち年間20万人以上がノロウイルス感染を原因として亡くなっていると推測されています。特にノロウイルス感染に伴う急性胃腸炎はあらゆる年代、地域に甚大な影響を及ぼし、世界中で喫緊の経済的及び社会的な課題として認識されています。現在、ノロウイルス感染予防に対して承認されているワクチンはなく、HIL-214は臨床開発が最も進んでいるノロウイルスワクチンです。私たちはHIL-214がこの深刻なアンメットメディカルニーズを充足すると確信しています。

武田薬品として、本ワクチン候補の国外での臨床開発においてFrazier Healthcare Partnersとの提携を選択した理由は?

武田薬品とFrazier社との間には、Phathom Pharmaceuticalsの設立を含む優れた提携実績があります。HilleVax社の設立によって、HIL-214の開発がさらに進捗し、ノロウイルスによる急性胃腸炎の甚大な世界的負担の軽減に貢献することができると確信しています。武田薬品は引き続きワクチン事業に注力し、本提携により、現在日本で供給しているワクチンに加え、デング熱、新型コロナウイルス感染症、新型インフルエンザおよびジカウイルス等に対するワクチンの開発に重点的に取り組むことができると考えています。

日本のライフサイエンス業界においてHilleVaxの様にVCを後ろ盾にした新しいバイオテック企業が創出される意義は?

PhathomやHilleVaxを通じた素晴らしい実績に基づき、私たちは引き続きライフサイエンス業界、ベンチャーキャピタル業界における国内外の幅広いネットワークを有するベンチャーキャピタルとのコラボレーションを模索してまいります。

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